プラセンタの種類はどれも同じじゃないの?

女性

高い美容効果をもつ成分としてしられているプラセンタ。プラセンタ入りの美容化粧品が多く売られていますね。そもそもプラセンタって何?種類は?今回はプラセンタの種類と特徴についてまとめました。

プラセンタとは?

プラセンタは『胎盤』のことをいいます。胎盤は妊娠中のお母さんと胎児をつなぐという重要な働きを持つもので出産すると体外へ排出されます。プラセンタには高い成長作用、よく知られた美白、美肌、老化防止のほか体にとって必要な栄養分がたっぷりと含まれています。哺乳類は出産した後、自分の胎盤を食べて産後の弱った体に栄養を補給していると言われています。それだけ栄養分が高いということがわかりますね。

・プラセンタの美容効果

プラセンタには自然治癒力を高めてくれる働きや細胞を活性化させることで傷を治したり代謝を高めてくれる力があります。美白、抗炎症作用、抗アレルギー作用、保湿効果があります。真皮層の細胞が活性化することでお肌に大切なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を促進し、シワやシミ予防にも期待されます。

プラセンタの種類

プラセンタの原料には『馬』『豚』『羊』『植物』『人間』などがあります。(厳密にいえば植物はプラセンタではありません。)

馬プラセンタ

馬

他の原料に比べて栄養価が高くアミノ酸含有量は豚の約300倍あり、豚にはない必須アミノ酸が6種類も含有しています。プラセンタに用いられる馬はサラブレッドが一般的で徹底した安全管理の下良い環境で育てられているため比較的安心して使えます。また、馬は病気にかかりにくい動物なので予防接種などによる薬剤の影響を受けることはありません。馬は1年に1度、1頭しか出産しないので、1年に2回複数頭出産する豚より希少価値が高くなります。馬プラセンタは安全性にも優れ他の原料よりも栄養価、希少価値が高いので今注目されるプラセンタです。

豚プラセンタ

豚

豚プラセンタは人、馬、豚、羊の中で1番多く使われるプラセンタです。豚は年に2回、1度に10頭前後の子ブタを産むことからプラセンタエキスを大量に抽出、生産できるため安価です。ただ、豚は病気にかかりやすくワクチンや薬剤を投与される機会が多いことから胎盤に与える影響は少なからずないとも限りません。商品を選ぶ際は、特別な管理下で飼育された安全性の高い『SPF豚』を原料としているものを選ぶと良いでしょう。

羊プラセンタ

羊

羊の胎盤は人間の胎盤に非常に近いアミノ酸組織を持っているので免疫反応が起こりにくく体内への浸透力が高いと言われています。また、羊の胎盤には良質のプロテインと30種類以上のアミノ酸が含まれているそうです。スイスやニュージーランドなど広々としたストレスの少ない環境で飼育されています。病気にもかかりにくいので薬剤等で汚染される心配もほとんどありません。

植物由来プラセンタ

ライムギ

植物性プラセンタの原料は、植物の胚から抽出されたものです。植物には胎盤がありませんが胚が胎盤の役割をしていることから名付けられたようです。ですので、厳密にいうとプラセンタではないんですね。カッコン、アロエベラ、クロレラ、ライ麦などからエキスを採取しています。美白や保湿などの目的に使われますが、植物性には成長因子が含まれていませんので疾患治療、改善には効果がありません。

ヒトプラセンタ

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医療機関でのプラセンタ注射の原料としてのみ用いられます。薬剤メーカーが契約している日本の産婦人科から提供される日本人の胎盤が原料です。

プラセンタのまとめ

プラセンタを選ぶ時には種類と品質をしっかり確かめて選びましょう。商品のほとんどが安価な豚プラセンタですが、栄養価、安全性からみると馬や羊がおすすめです。豚プラセンタSPF豚を選べば安心できそうです。